付き合って2年目の記念日なんて、とっくに忘れた。
…忘れるように思い込ませた。
和希くんと付き合ってて幸せだもん。
「すっごい笑顔が優しいの!てか、ほんと紳士。ヤバイ」
「ねぇ、羽珠。いつまでノロケ聞けば良いの?」
「むぅ〜!そんなこと言わないで付き合ってよ!」
「はぁー………」
呆れた顔でため息つく皐月。
碧依くんの時はもっと普通に話聞いてくれたのにぃ〜。
皐月はきっと和希くんとあたしを良く思ってない。
「羽珠…無理してる」
「無理?してるわけないじゃん!」
「神木とのノロケ聞いてる方が、よっぽど楽しかった。今の羽珠は自分に嘘ついてるだけ」
「そ、そんなこと…」
「ない、とは言い切れないんでしょ?」
皐月に図星突かれて困る……。
嘘つけないね、ほんと…。
「今ならまだ間に合うと思うけど」
間に合う…か。
せっかく和希くんと順調に付き合ってたつもりなんだけどな…。

