1人で帰る準備をしてる羽珠の席に、俺から迎えに行った。
「一緒に帰ろ」
「へっ……」
「何?その反応」
「一緒に帰れるの!?勉強会は!?」
「今日は休み」
弾けるような笑顔で俺を見上げた。
カバンの中に、雑にプリント類を押し込み絡まる指と指。
この感じ久しぶりだ。
こうやって一緒に帰れてるのに。
羽珠の口数が驚く程少ないし、笑顔も見せてくれない。
なんで?
「羽珠?」
「うん?なぁに?」
「なんか今日変。熱でもあんの?それとも悩み事、とか」
「あー……ううん!大丈夫!なんでもないから…」
「それなら良いけど」
ほんとは良くない。
俺がちゃんと話す時間作らなかったせいだ。
受験勉強の忙しさを理由にして、全く羽珠の話聞いてあげる時間なかった。
「碧依くん…」
「どした?」
「そのっ…やっぱ良いや!き、気にしないで!!」
ものすっげー気になる。

