けど、どう足掻いたって羽珠には敵わない。
俺の一番は羽珠だけ。
「ごめん。羽珠じゃないからダメ」
「あ…ううん。覚悟はしてたよっ。でも……羽珠ちゃんに負けません!」
「俺断ったつもりだったんだけど…」
「振り向いてもらえるように頑張るから!」
厄介極まりない。
ワザと電車を遅らせて乗った。
だって、橘とおんなじ電車に乗るとか俺が精神的にやられる……。
羽珠が不足してるってゆうのに。
次の日、朝教室に行けば橘が待ち伏せ。
断ったのに何の用?
「あ、碧依くん!おはよ〜♪」
「…はよ」
「あのね、今日の勉強会はお休みだって〜!数学の先生が会議みたい」
「ふーん。…分かった。ありがと」
「ううん!」
勉強会休みか……。
それなら、久しぶりに羽珠と帰れるじゃん。
ずっと放置しちゃってたから、その分の埋め合わせしないと……。
教室にいても最近は、あんまり話さないし。

