俺と羽珠には“しがらみ”が多い。
普通に付き合ってたいのに、橘といい月都といい……
それからユリア。
「あっ、あの……碧依くんっ!」
勉強会が終了して、教室から出ようとすると呼び止められた。
橘か………。
「良かったら……一緒に帰ろっ!ダメ、かな…?」
「いや、別に良いけど」
「やったー♪帰ろ!帰ろ!」
断る理由が特に見当たらなかった。
ってことで、何も話さないまま二人で駅までの道のりを歩く。
運悪く使ってる駅が同じ。
「ねぇ、碧依くん…」
「ん?」
「今、彼女いるんだよね?羽珠ちゃん…だっけ?」
「そうだけど。…羽珠に何かすんのはダメだよ」
「しないよっ!た、ただ……」
俯き加減で赤く染めた頬。
泣きそうなほどに潤んだ瞳。
「実は…ずっと、ずっと……好きなんです!碧依くんが!」
ほら、やっぱそうじゃん。
そろそろコクられるとは思ってた。

