猫系男子は時々ライオン




ボケーっと無気力に窓の外を見詰めながら過ごす休み時間。


トントンと優しく肩を叩かれた。


振り返って、あたしは目を見開いた。


「碧依くん…!」

「どしたの?最近、あんまり俺に絡んで来ないね」

「そっ、そんなことないけど……」

「放置し過ぎちゃった?羽珠寂しがりやだし」

「違いますぅー!」


バカなあたしの強がり。


碧依くんは平気でも、あたしは全然平気じゃないもん……。


わがままでごめん………。


「昨日の放課後。教室まで来てたんだって?」

「な、なんで…知ってるの?」

「橘から聞いた。彼女来てたって」


橘って、多分あの背の低い可愛らしい女の子のことだ。


軽く嫉妬……。



ポンポンと優しい手付きであたしの頭を撫でてくれた。


「ただの進路同じ人。羽珠が心配するような関係じゃない」

「ほんとに…?」

「うん。だから……いなくならないで」


掠れた切ない声。


胸がきゅーっと締め付けられて、碧依くんの目線はあたしを掴んで離さない。


いなくなるわけないじゃん!