人がしけて少なくなった教室。
左手にペンを持ち、参考書と睨めっこしてる碧依くんを廊下から見詰める。
一歩が踏み出せないよ………。
キスされた時のボロが出そうで怖い。
そんな時、向かい側から背の低い女の子が歩いて来た。
茶髪のショートボブで、前髪につけてるピンクのリボンのピンがよく似合う。
可愛らしい…!!
「あっ、いた!碧依くん!」
はい!?
あ、碧依くんに用事…?
「あ……橘」
「そろそろ勉強会始まるよ〜?今日は物理室でやるって。行こう♪」
「ん、行く」
「うふふっ♪今日の勉強会も楽しみー!」
なんか、めちゃくちゃ可愛い女の子と仲良くなってない!?
もしかして、この子が碧依くんの彼女って噂になってる子?
橘さん、だっけ……。
あたしよりも全然女の子らしくて可愛いし!!
仲良く話しながら歩く二人の背中を見ることしか出来なくて………
なんとも歯痒い。
碧依くん…かまって下さい…。

