行きたくもないし、本気で休もうか悩んだ。
でもそれは逃げてるだけだから……。
教室のドアを静かに開けて一歩踏み出した。
碧依くん来てるし……。
「おはよ。羽珠」
「あははっ…おはよ、皐月…」
「どうしたの?気持ち悪いほど、テンション低い」
「ちょっと色々ありまして…」
「でしょうね。目、腫れてるよ。目薬貸そっか?」
あえて何も聞いてこない皐月の優しさが心に滲みる。
大きく頷いて、借りた目薬で涙も悲しみも全部流した。
碧依くんがいるのにも関わらず、他の男とキスしたなんて絶対に言えない。
「羽珠ってさ、あの噂知ってんの?」
「噂って?」
「知らない、か……」
教室でお弁当を広げる昼休み。
皐月が“あの噂”ってゆう妙な話題を持ち出した。
気になる!!
「う、噂って何!?」
「知らないならオススメしない。聞くのやめなよ」
「気になるもん!」
「…神木碧依に新しい彼女が出来たって噂」
「はぁぁぁ!!?」
バンっ!!!
机を思いっきり叩いて立ち上がっちゃった……。

