猫系男子は時々ライオン




あたし達を包む沈黙が妙に嫌で……。


口を開こうとして、月都くんを見上げた瞬間だった。


唇が………


重なった。



「碧依なんて…やめろよ。あんなヤツのどこが良い?」

「へ…?」

「無口で無愛想で、彼女に寂しい思いさせてる。俺はそんなことしない」


ずいっと顔が近付き、額がコツンとくっついた。


「考えといて。寂しい思いさせないし、愛してあげる自信ある」


そのまま去ってしまって、一人取り残されたあたし。



待って……。


告白紛いなこと言われて、キ、キスされて……


告白されて…


頭ん中が、ゴチャゴチャだよ…。



でも、ひとつだけ分かったこと。


キスされてからずーっと涙がとまらない。


無口で無愛想で、今は寂しいけど、あたしはそんな人に惚れちゃったんだもん。


碧依くんが大好きなんだよ……。


誰よりも、どんな人よりも、ずっとずっと大好き。



だからキスなんてしちゃダメだったのに……


キスを拒めなかったし、ハッキリ月都くんの気持ちを断れなかった。



「あたしバカだ……。碧依くんのこと好きなのにっ…」