群がる女子軍をかいくぐり、なんとか校門から出た。
……流れ的に二人で帰る雰囲気になっちゃったんだけど。
隣を歩いてても無言とか気まずっ……。
「…いっつも喋るクセに。なんで、今日は静かなの?」
「あー、カッコ悪……。なんかさ、こう…好きな子が隣にいたら緊張しない?」
「今更感たっぷり!何回も、会ってるのに!」
「あれは運転手いたじゃん!それに、こんな距離近くないし…」
言われてみれば、そうかもだけど……。
背の高い月都君へ視線を上げれば、赤く染めた頬。
ぷいっと横向いてる。
いつも変にカッコ付けてるのに、妙に高校生っぽい。
「別に初めてじゃないでしょ。二人でカフェ行ったじゃん!」
「あの時は、単純に碧依の邪魔したかっただけ」
「今は?」
「碧依の邪魔するどころか………本気で羽珠ちゃんほしくなった」
「は、はぁ?」
いきなりなんて発言してんの!?
あたし、碧依君の彼女だよ?
しかも本気っぽい目付きだし……。

