猫系男子は時々ライオン




それから月都に会うことはなくなった。


向こうも向こうで、受験とか色々大変なんだと思う。



実際、俺もけっこう大変だったりする。


多分、クラスではまだ誰も参考書とか赤本開いて受験勉強してるヤツなんていないはず。


けど俺は受験勉強に追われてるわけで。


「碧依くん何やってんのー?」

「勉強」

「あたしもやるー!!」


羽珠が笑顔で俺の隣の席に座る休み時間。


受けるなら、そこそこ上の大学行きたいから国公立大の医学部を目指し中。


果たして、この高校から俺と同じ大学行くヤツいるんだろうか……。


レベル高過ぎ…。


理数系は得意だけど、さすがに応用問題となれば苦戦。


「全く意味分かんないし!碧依くん、こんな問題やってるの!?」

「まぁ……試験はもっと難しい問題出るはずだし」

「すごっ……。頑張ってるね、碧依くん」

「頑張らないと、羽珠と一緒にいられないから」

「なんか…すっごい嬉しい♪」


そのために頑張ってるから。



医学部希望となれば、月都と敵対するのは確か。


羽珠のことも、医者のことも、アイツに負ける気なんてないけど。


あとは努力するだけ。