猫系男子は時々ライオン




振り向けば珍しく真剣な顔の羽珠。


何を言われるかと思えば、響き渡るおっきい声で一言。



「碧依くんのバーカ!!」

「……はぁ?」

「だけど、ごめんなさい!!」


ますます意味不明……。


繋いでた手をパッと離して慌てて羽珠が両手をバタバタ。


「何も言わないで遊んだあたしもバカなの!でも、月都くんと碧依くんの関係よく理解してなくて……」

「うんうん」

「けど、あたしは碧依くんが好き!!絶対に余所見しないもん!」

「十分伝わってきた。でも、アイツが相手だと不安になる」


性格悪いけど、あの見た目で普通に女子からモテるし。


俺よりも身長高い。


モテる要素は、俺より全然持ってると思うから不安。


「あたしが好きなのは碧依くんだけ!だから…そのっ、碧依くんは…バ、バカ……」

「最後の方、声ちっさいんだけど?」

「うぅ〜っ……ご、ごめんなさい!」

「やっぱ、羽珠って…」



可愛い。


俺以外んとこいっちゃダメ。



少し離れた距離にいた羽珠を引き寄せて、抱きしめた。