猫系男子は時々ライオン




確実に羽珠は月都を“友達”って言った。


ただの友達でしょ?



……って言い聞かせてるだけで、ほんとは不安でしょうがない。


最近、かまってあげられなかったから心移りとか……


いやいや、羽珠に限ってそんなことするはずない。



二人きりの空間になれる放課後。


手を繋いで、見慣れた景色を歩きながら思う。


ここで、月都のこと聞いたら俺は心の狭い男?


「…羽珠」

「んー?なぁに?」

「もし、俺のことが嫌いになったとしてさ」

「へっ?嫌いって…なるわけない!」

「もしも、の話だから」


不安そうな瞳で俺を見上げる羽珠の手を強く握り返して、先を歩いた。


「俺以外の男を好きになったら、別れて新しいヤツと付き合ってもしょうがないと思ってる」

「…うん」

「でも、月都は嫌だな…」


小さい男って笑われても別にいい。


プライドなんて関係ない。



それぐらい、羽珠に嫌われるのが怖いし手から離れるのが一番ツライ。



「碧依くん!」

「ん?」