【碧依side】
羽珠の様子が変。
なんて気付いたのは1週間前から。
笑顔の絶えない羽珠の表情が、どこか曇ってる気がする。
俺らまで、別れの危機なんて絶対に嫌なんだけど。
「俺もさ、恋愛経験値ゼロじゃねぇから分かるんだよ」
「うん。何が?」
「別れるタイミングってのが」
俯きながら暗い面持ちで話す朝陽。
昼休みの色んな人が行き交う廊下で、二人で立ち話。
教室に星野がいるから話にくいらしい。
「そろそろだなぁ〜。別れ話されんの」
「星野と別れるの?」
「あぁ。だってさ、俺のこと好きじゃないのに一緒にいても面白くないじゃん!
」
「それ、本音?」
「あ、当たり前だろ!」
俺としては、なんとしてでも星野と一緒にいたいって気持ちが伝わってくる。
好きなら当然の感情だけど。
それでも、朝陽が別れるってゆうなら俺は止める気ない。

