そんな天才碧依くんは、もちろん教師陣からの信頼も絶大。
ってことで一緒に帰れない日もしばしば。
「なんで帰れないの!?あたし碧依くんと一緒に帰るぅ〜!」
「はぁー……わがまま言わないで。これから面談」
「またハゲ担任と面談〜?」
「そっ。羽珠の大嫌いなハゲ担任と面談。遅くなるから先帰ってて」
トンと背中を押されて教室から出された。
一緒に帰りたかったのにぃ!
担任め……あたしの碧依くんを返せ!
なんて言えるはずもなく、一人トボトボ下駄箱へ。
校門を出たところで、黒塗りの高級車が停まってた。
前に、碧依くんと乗った様な車。
うわっ!!人降りて来た!
「お久しぶりっ。小宮羽珠ちゃん」
「え、えっと〜……」
「忘れちゃった?」
「そ、そんなことない!大高…月都、くん…?」
「ピンポーン♪大正解」
あのクリスマスの夜にパーティーで出会った男の子!
道行くウチの高校の女子が、キョロキョロと振り向く。
そりゃあ、こんなイケメンだもんね…。

