【羽珠side】
早いことに春休みが明け、高校生活最後の年………
無事、3年生に進級出来ましたぁ〜!!
おバカなあたしでも、頑張れば進級なんて出来るんですっ!
しかし!!
3年生になり、すぐに行われる模試。
これが進学先に大きく関わるわけで…
「やらかした。これは完全にやらかした。テスト前日に美容室行ったからだ〜…」
「そうねー。受験生らしからぬ髪色が表してるね」
「でもこれ!春っぽいでしょ〜?」
「はいはい。そうですね」
呆れた目付きの皐月が棒読みで答えるお昼休み。
模試の結果が、下から数えた方が早いとゆう結果に!!
はぅぅぅ〜………
あたしに脱おバカは無理らしい…。
机に突っ伏し落ち込んでると、頭上から低いのに甘ったるーい声。
「皐月〜♪今日も可愛いなぁ。購買でなんか買ってやるか!」
「いらない。餌付けしないで」
「ダイエット中!?ダメだって!体壊す!皐月はそのままで可愛い!!」
「違うしバーカ……」
皐月の彼氏さんの岬。
なのに、冷めた目であたしの腕を引っ張り立ち上がるように催促する。