猫系男子は時々ライオン




そのまま二人で家を飛び出して、俺の手を繋いだまま先を歩く羽珠。


正直かなりびっくりした。


でも、本音言ってぶつかってくれて嬉しかったから。


「…羽珠?」

「……どうしよう…あたし…碧依くん!」

「ちょっ、なんで泣いてんの?」

「あたし碧依くんと別れたくないっ!」


道のど真ん中で大泣き。


焦った俺は、とりあえず抱きしめることしか出来なかった。


背中をさすってあげると擦り寄って来る。


「勢いで言っちゃった…。絶対に嫌われちゃったよね…」

「そんなことないって」

「何も根拠ないのに言わないでよ〜!」


確かに根拠なんてないけど……。


両親に嫌われたぐらいで、別れる気なんてサラサラないし。


「羽珠らしくてよっぽど良かった」

「ほんとに…?」

「うん。ほんとに」

「碧依くん大好きぃぃぃ!!」


だからさ、ここ道のど真ん中。



その日は逃げるように羽珠んちに行った。


理由も聞かずに羽珠の両親は俺を迎えてくれたし。