猫系男子は時々ライオン




日曜日の午後1時。


俺の両親が病院から仕事を終えて帰って来た時間を見計らい、羽珠を連れて来た。


今日はいつもより清楚な雰囲気。


「どうかな?派手じゃない?」

「髪、染めたの?真っ黒になってる」

「ううん。楚良のスプレー借りて一時的に黒にしたの!」

「楚良ハンパない金髪だもんね」

「そうそう!最近、ピアスの数がすごくて!ヘソにまで空けたし!」


家に入るまでの他愛のない会話。


だけど、さすがの羽珠も玄関の前で立ち止まった。


顔が緊張してる……。


当たり前か…。



「大丈夫。行くよ、羽珠」

「ま、待って!……いや、うん…行く」

「何かあったら守るから」

「うん……」


不安気に頷く羽珠は俺の手を握って離さない。


いつもより指先も冷たい。



俺が先にリビングに入って、遠慮がちな羽珠を背中に隠す。


「彼女、連れて来た」

「…紹介しなさい」

「はっ、初めまして!小宮羽珠です…。碧依くんとお付き合いしてます…っ」


父親も母親も視線が冷た過ぎる。


ここは俺がカバーするべきだ。