【碧依side】
顔見知りで、父さんの知り合いである医者達に挨拶回りをする。
そのせいで羽珠を放置。
せっかくのクリスマスなのに退屈させてゴメン。
会場を歩いてると、会いたくないヤツにも会うわけで。
「久しぶりねっ♪碧依」
「ユリア……久しぶり」
「どう?正統な婚約者であるあたしよりも、どこにでもいる女と出るパーティーは」
「なかなか良いもんだよ。ユリアは?」
「…ふんっ。知らない。そんな態度取ってると後悔するわよ!」
どうでも良いんだ、こんなの。
羽珠といられるなら、俺には地位も名誉も財産もいらない。
医者にならなくたって良いし。
挨拶回りをしてると、ユリアよりも断然会いたくない人にバッタリ。
どうもコイツは俺の苦手部類だ。
「お久しぶりです、神木サン」
「…久しぶりです。大高さん」
俺の家と完全なライバル状態である大高家の一人息子、大高月都。
「碧依は相変わらず無愛想極まりないね」
「そりゃあ、どうも」
「褒めてないんだけど」
医者の一人息子って共通点があるだけで、あとは全部真逆。

