退屈極まりないっす。
オレンジジュースをジーっと眺めて、氷をカラカラと回す。
「お一人ですか?お姉さん」
優しく甘い声色に顔を上げた。
ソファーに座るあたしの目の前には、同じ目線で膝を着いてる優しそうな男性。
サラッとした黒髪に大きな瞳。
爽やかなイケメンさんだ…!!
「隣に座っても良いですか?」
「あ、はい!ぜっ、全然大丈夫です!どうぞ!」
「ありがとうございます。あ、そうだ!お名前は?」
「な、名前ですか…?」
碧依くんから、笑って流せと言われてるから躊躇した。
どうしよう………
「これは失礼。先に名乗るのが礼儀ですよね。大高月都(オオタカ ツキト)と言います」
「あ…あたしは、小宮羽珠です…」
「キレイな名前……」
優しく微笑んで褒めてくれる。
この人……すっごく優しそうだから、大丈夫だよね!?
「あの…年齢は?」
「高校2年生です!」
「あ!同い年!すごくキレイで大人っぽいから、年上だと思っちゃった」
「お世辞が上手なことで〜」
「お世辞は苦手なので本心です」
くしゃっと笑ったその顔は、まだ幼くて不覚にもドキッとする。

