ヘコみながらあたしは朝からずーっと、昼休みの今まで机に突っ伏す。
ここ最近はずっとこんな感じです。
空振り三振もいいとこだ。
「またあの無愛想男のことで悩んでるの?」
「無愛想男じゃないもん……碧依くん」
「はいはい。そうね。ねぇ、羽珠。あたし考えたんだけどさ」
「うん?」
「無愛想男が告白してくるぐらい惚れさせてみなさいよ」
あ、碧依くんが告白してくる〜!?
告白されてもすることはないでしょ、絶対に!!
「無理だよ!皐月ってたまに無茶言うよね〜!」
「あたし出来ることしか言わない主義だから。それが出来ないなら、諦めれば〜?」
「あたしを挑発しないでよっ!」
ニヤニヤ笑ってあたしを煽るように話す皐月は、意地悪だ!!
この小悪魔め!!
あたしの右の頬を細い指で摘まんで、皐月は笑った。
「羽珠らしくないよ。笑顔見せてよ。あの笑顔は無敵だから」
「……うん。頑張るね、皐月!」

