【碧依side】
気付けば、いつの間にか羽珠と1年も一緒にいたんだ。
こんなに長く付き合ったのは初めて。
羽珠だからこそ、長続きしてるのかもしれないね。
俺が1年記念にあげた指輪をいつも大切そうに身に付けてくれてる。
それが嬉しくて堪らない。
買う時に悩んで良かった。
そして、俺は有難いことに羽珠の家族にも好いてもらってる。
最近本気で思うんだ。
医者継ぐより、あの幸せな小宮家に婿入りしようかって。
小宮碧依、神木羽珠………。
でもやっぱ羽珠を俺の苗字にしたいな………。
なんて先の話には自然と羽珠がいる。
俺って幸せ者だ。
「俺は大発見をした!」
「何?朝陽」
朝陽と二人で購買のパンを食べる昼休み。
視線は俺の左手に移った。
「そのリングは小宮ちゃんとオソロだろ!?」
「今更?」
「おう、今更。なんせ俺は皐月にしか興味ないモンで〜♪」
「果てしなくうざい」
俺だって羽珠にしか興味ないもん。
だから、俺らは1年続いてんだろうね。

