猫系男子は時々ライオン




早速放課後に委員会の集まりがあった。


碧依くんはモロ不機嫌丸出しであたしの一歩先を歩く。


この状況だと隣に並んで歩くのは気まずいよっ!!


「あ、碧依くん…物理室ってどこだっけ?あたし……方向音痴でっ…」

「下降りて右に曲がって、3つめの教室」

「ははっ……そうだよねー…。ありがとう!」


これ、完全にあたし碧依くんに嫌われたな。


もうあんなバカみたいなテンションはやめて、とにかく控えめにしよう……。


碧依くんの機嫌を見つつ、ね?



物理室に行き、クラスごとだから碧依くんと隣の席に座る。


机がくっついてるから、いつもより距離近いー!!


嬉しいー!!


「小宮は、この紙にテキトーに当番希望する曜日書いて」

「は、はい!……って、あたし書くのこれだけでいいの?」

「だって小宮計算苦手でしょ?種類ごとの本の計算するの出来る?」

「頑張ればあたしだって出来るもん!」

「早く帰りたいから俺がやる」



あたしダメダメじゃん。


なんで、いっつも空振りかなぁ〜。