【羽珠side】
朝から気分ルンルンのあたし!
鼻歌交じりに教室のドアを開けて、すぐ皐月の席まで行く。
碧依くんはまだ来てないのか〜……。
残念!!
「皐月〜!おっはよー♪」
「あ、おはよ羽珠。それから…おめでと」
「ありがとー!!」
皐月がくれたのはパックのイチゴミルク。
『おめでとう』とペンで書いてあり、更に実感するんだ。
今日で碧依くんと付き合って1年。
小宮羽珠、この度1年記念日迎えました〜♪
もう昨日ぐらいから嬉しくて、夜も眠れなかったもん!!
夢のカップルの1年記念だよ〜!
「あたし羽珠と神木が、こんなに続くと思わなかった」
「なんでー!?なんだかんだ言って、おっきいケンカしたことないし〜…」
「そうゆうのじゃなくて。ほら、神木って興味無さそうじゃん」
「あ〜…否定出来ないけど、碧依くん優しいから!」
「神木もやるなぁー」
なんて、面白そうにニヤける皐月。
こうやって、からかわれるのも幸せに感じちゃう!