強制的に連れて来た俺の家。
久しぶりに連れて気がするな……。
この時期、ちょうど両親はヨーロッパのどっかにいるから帰らない。
羽珠と一緒にい放題。
「碧依くんの部屋……。碧依くんの匂いするー!久しぶりだぁ♪」
羽珠は上機嫌でベッドにダイブ。
枕に顔を埋めて、足をバタつかせながら喜んでる。
「俺の匂い好き?」
「大好きー!!ほわっとして安心する!」
「ふーん……じゃあ、もっと近くで匂い嗅ぐ?」
「へっ?……きゃあ!あ、碧依くんストップー!!」
「無理。ストップ出来ない」
抵抗する羽珠にキスをすれば、だんだんと力が抜けてくのが分かる。
目をトロンとさせて、無防備な表情。
「碧依くん……いやぁっ…」
「そんな可愛く否定されても、説得力ないから」
「あ…ヤバイ……ふわふわ…」
「そのまま力抜いてて?」
我慢してた分、独り占めしたい。
俺の下で可愛く鳴く羽珠にもう一度、深めのキスを落とした。