今は8月で夏休み真っ只中。
夏休み中ってことで、碧依くんのお友達が予定通り来日したみたい!
そして宿泊場所は、高級ホテルのスイートルーム!!
お父さんが社長さんらしいです…。
碧依くんも医者の息子だし、あたしの周りにはすごい人が多過ぎる!
それにしても、見てて飽きないカッコ良さ………。
「俺、羽珠の彼氏なんだけど。リューシンの方が良くなった?」
「ううん!!そ、そんなことある訳ないじゃん!碧依くん一筋!!」
「えー……そんなこと言われると俺ヘコむなぁ。…羽珠♪」
甘い低音ボイスで囁き、あたしの肩に手を回し引き寄せる。
ち、ちちち近い!!!
「俺のことは、リューシンって呼んでねん♪羽珠ってマジ可愛いね!好きになっちゃった!」
「ええぇ!!ちょ、リューシン離して!」
「ダメだよ、リューシン。羽珠はあげない。俺のだもん」
「うぇーい!碧依の独占欲!」
碧依くんはあたしを引き剥がし、ぎゅっと抱き寄せた。
人前でこんなことする子じゃないのに!
猫が見せた独占欲は、あたしにとってはすごく嬉しかった。
あたしが好きなのは碧依くんだもん!