【羽珠side】
「So cute!Love at first sight!」
そう言って、あたしの右手を優しく手に取り手の甲にちゅっとキスを落とす。
サラサラした金髪に、誰もを魅了するであろうブルーの瞳。
……すごくカッコイイ!!
その瞬間に、あたしの手の甲にキスをした男の子の頭を思いっきり叩く碧依くん。
碧依くん!?
こんなに乱暴な子だっけ!?
「めっちゃ可愛い、一目惚れって親友の彼女に言う言葉?」
「良いじゃーん♪可愛いのはホントのことなんだし!」
「ナンパっぽいのいい加減にして…」
いきなり英語で言い合い始まるし!
あたし英語分かんないけど、ケンカしてるの分かるもん!!
「ちょ、二人ともやめなさい!」
「あはは!ごめんね?羽珠ちゃん♪俺の名前はリューシン。アメリカから来ました、よろしく!」
「よろしくね!」
碧依くんから話は聞いてた。
アメリカのハーフのお友達。
ハーフ超カッコイイ!!
「やっぱ日本来るなって言えば良かった……」
「それを親友に言う言葉かー!日本って天井低いよな!」
「リューシンが巨人過ぎるからでしょ」
「碧依はちっちゃいからなぁ!」
あーもう!!
またケンカ始まるんだから!!