ユニフォームを着た俺がポツンと立ってると、羽珠が隣に立った。
頬を赤く染めて恥ずかしそうに両手で口を隠す。
「カッコ良過ぎてヤバイ……。碧依くん元サッカー男子だもんね…」
「一応。俺動ける自信ないんだけど」
「動けなくても、いるだけでカッコイイもーん♪写真撮っていい!?」
「ヤーダ」
ぺしっと羽珠の額を叩くと、モロ残念そうな顔。
そんな可愛いヘコみ方しないでよ。
「碧依〜!今からゲームするって!俺と同じチームな!」
「…おっけー。じゃ、行って来る」
「頑張ってね!応援してる!」
俺がサッカーやってて、羽珠がマネージャーだったら最高だろうなー……。
羽珠の可愛い笑顔を見ながら思った。
元サッカー部として、彼氏としてカッコイイとこ見せてやりたい。
ガラにもなくやる気出る。
「碧依ー!!シュート!」
「分かってる…!」
左足で蹴ったボールは斜めにキレイにゴールした。
入ったー………。
「きゃー!!碧依くんすごい!大好き〜ー!!」
「ははっ!愛されてんのな、碧依クン♪お前、顔真っ赤!」
「うるさい、朝陽…」
彼女に応援してもらうって、意外と嬉しいことを知った真夏。
ヤバイ、顔が緩む。