当たり前だけど呆れた表情。
プールに足突っ込んでてて、タオルありませんってバカだもんね……。
「このバカップル!俺、部活抜け出して来たんだけど!」
「ありがと〜!岬!助かる!」
「小宮ちゃんもさ、ちゃーんと彼氏の碧依の躾しなさい!」
「は〜い!!」
「いや、プールって提案したの俺じゃないし……」
そんな言い訳も虚しく流されて、羽珠と朝陽で意気投合中。
ダメだ。
ここのおバカコンビ。
「そうだ!」と大声を上げた朝陽が、俺の肩に手を回した。
何さ、いきなり…。
「碧依さ、ちょっと部活来いよ」
「なんで俺が行かなきゃないの…。めんどいからパス」
「2軍が練習試合行ってて、ゲームの人数足りねぇんだよ!助っ人ってことで♪」
「ぜーったいにヤダ」
「あたし碧依くんのサッカー見たい!」
「つーことで行きますか!タオルも貸してやったんだし〜」
半ば強制的に連れて来られた部室で、朝陽のユニフォームを借りた。
久しぶりにサッカーのユニフォーム着た。
グラウンドに出ると朝陽が顧問に訳を話に行く。