猫系男子は時々ライオン




夕陽が反射してキラキラ輝くプールが眩しくてつい目を細める。


そんな俺の手を握って、羽珠は楽しそうにプールの縁を歩く。


どこまでもその笑顔は可愛くて、いつまでも俺を掴んで離さない。


羽珠って自覚してないからズルイ。



「うわ〜……ちょっとビミョー!!」


プールに真っ白の細い足を入れた羽珠が眉間にシワを寄せた。


「めっちゃプールぬるい!!」

「これだけあったかいし、最近は毎日30度超えだからね」

「う〜……期待してたのと違う!」

「なんか冷たい飲み物でも買って来る?」

「ううん!碧依くんも一緒に入ろ!」


俺も生ぬるいプールに入んなきゃないんだ……。


ズボンの裾を捲って足を入れると、ものすごくコメントしにくい温度。


生ぬるい…。


「もっと冷たいのが良かったね〜!」

「けど、いいや。熱湯よりまし」

「あたしだって熱湯は嫌だ!」


暑いけど、繋いだ手を離したくないのは好きだから。