そんな風に屋上で時間を潰すのは、すごく楽しい。
俺が安心出来る場所。
5時間目の授業終了のチャイムが鳴って、俺の至福の時間も終了。
立ち上がって羽珠の手を引っ張った。
「ヤーダー!あたしまだ、碧依くんと屋上にいたい!」
「6時間目数学だよ。羽珠の苦手教科じゃん」
「碧依くんが教えてくれるからいいもん♪」
「可愛子ぶってもダーメ。ほら、早く立って……」
「もう少しここにいる!教室戻らない!」
「それなら、抱っこして教室まで連れてってあげよっか?」
羽珠は真面目な顔して首を横に振った。
作戦成功。
二人でダラダラと教室に戻ったのは、授業始まる1分前。
席は離れちゃったけど、ここからでもよく羽珠が見える。
問題解いてる時なんか、眉間にシワ寄せてるもん。
「や〜、熱いねぇ碧依!授業中まで彼女を目に焼き付けたいと?」
「何それ。朝陽の勘違い」
「まさか、あの無愛想な人間が一人の女の子に集中するなんて……」
無愛想で悪かったね。

