何を聞かれてもそんなに嫌じゃない。
あ、でも婚約者のことは羽珠が傷付くから嫌だ。
「碧依くんってお父さんがお医者さんなんだっけ?」
「うん。母親も医者」
「すごいね!医者家系じゃん!将来はお医者さんになるの?」
「親のあと継ぐのが嫌だから、なる気ない。…この考えのせいで親と衝突してるんだけど」
「い、良いじゃん!お医者さん!すごく良い職業だよ!」
確かに俺もそう思う。
けど、決め付けられてるのも嫌だし、そうゆう雰囲気の重圧が俺には苦しい。
なんせ、親の言いなりに従って生きてくのはヤダ。
「……人の気も知らないで勝手なこと言わないで…」
「ご、ごめん…ごめんね…」
せっかく気を使ってくれた羽珠にも冷たく言い放ってしまう。
バカじゃん………。
「俺こそごめん…。言い過ぎた」
「ううん。イライラしちゃうよねっ」
「子供くさい…腹立つ」
カギっぽい考えしてる俺を羽珠は、優しく抱きしめてくれた。
安心する………。

