居候最終日になる今日は、羽珠のことを抱きしめて眠った。
家に帰りたくないな〜………。
なんて、思ってもくる朝。
俺は羽珠の家族に、しっかりお礼をして家を出た。
今日は土曜日。
家には多分、父親も母親もいるはず。
躊躇いつつも家の鍵を開けると、俺の予想的中。
リビングに入った瞬間、父親に話し掛けられた。
「今まで、どこで何をしてた」
「彼女の家に泊まらせてもらってた」
「彼女……どこの令嬢だ?」
「どこの令嬢でもない一般家庭の女の子」
「ふざけるのも大概にしろ。まぁ、でも自由に出来るのは今だけだ。卒業後には必ず医大に進んでもらうからな」
早速家出したくなってきた……。
部屋のドアを閉めて鍵を掛けてから、やっとため息を吐き出す。
この家の中で俺の自由はない。
あの両親なら、どんな手を使ってでも俺と羽珠を引き剥がすはず。
そんなのは絶対にヤダ。
反抗するなら、とことん反抗しないと自由が奪われる。
嫌だな……こんな生活。

