スマホの画面を見ながら不機嫌そうに唇を尖らせる。
こんな風に言ってくれるヤツがいるって、すげー嬉しいこと。
「じゃあ……碧依帰んの?」
「うん。明日には帰ろうと思う」
「はぁ!?急過ぎだろ!姉ちゃんは知ってんのか?」
「羽珠には言ってないよ。言ったら泣いて引き止めるでしょ」
「だよな〜!碧依のことめちゃくちゃ好きだもんな」
「有難いことに」
寂しいし、俺も羽珠の家の方が居心地良いけど帰ろうと思う。
次の日の夜、そのことを羽珠含む家族の前で言うとすごく残念そうな顔をしてくれた。
特に、絶対に気に入ってもらえないと思ってたお父さん。
「残念だな〜。まだいて良いんだよ?気使わないで」
「ありがとうございます。でも、このままじゃダメなので家に帰ってみます」
「そうか……。また、いつでもウチにおいで!大歓迎だ」
「そう言ってもらえて本当に嬉しいです」
「碧依くーん!!まだいてよー!あたし寂しいよー!!」
…羽珠うるさい。
でも本気で羽珠と羽珠の家族には感謝してる。
俺もこんな家族が良かった。

