そのあとは、俺が先に風呂に入って後に入った羽珠の髪をドライヤーで乾かしてあげた。
ふわふわで茶色い可愛らしい髪。
「羽珠ってパーマ?」
「うん!中途半端な癖毛が嫌で、ずっとパーマかけてるの」
「似合ってるよね、パーマ」
「えへへ!ありがとう!碧依くんって髪染めてるの?」
鏡越しに濡れてぺちゃんこな俺の髪をジーっと見詰める。
「ううん。地毛」
「えー!すごい茶髪だよね!」
「よく染めてるって間違われる」
「碧依くんの髪の色好きー!」
今まで地毛が明るいせいで、学校で頭髪点検とか引っ掛かって嫌いだったけど……
羽珠にそんなこと言われると、嫌いじゃなくなる。
俺って単純。
部屋に戻って、二人でベッドにダイブ。
眠たい……。
隣に寝っ転がってる羽珠の方を向くと、カバっとベッドから起き上がる。
「き、今日はヤらないからね!!ふ、2日連続はキツイ…」
「そこまで飢えてないから大丈夫」
「ですよね〜……あははは…」
「はい、電気消すから隣おいで」
「碧依くんの腕枕〜♪」
隣に好きな子が寝てると、朝起きるのが楽しみになる。
泊まりって最高。