猫系男子は時々ライオン




夜7時頃に、おもむろにキッチンで晩メシ作り開始。


今日は俺と羽珠二人で作る。


「何食べたい?」

「おいしいの〜!!」

「具体的に」

「むぅ〜……碧依くんと食べられるなら何でもいいの!」

「じゃあ…パスタ」

「あたしパスタ好きー!」


羽珠が率先して料理してくれる。


案外、手際良いし。


「ねぇ、碧依くん!トマト缶使っていい?」

「いいよ。うちにあるもの好きに使っていいから」

「ありがとー!」


結局俺はダイニングから羽珠を見てるだけで、羽珠が全部作ってくれた。


サラダとトマトのパスタ。


完成度の高さにちょっと感動……。



「おいしい、かな…?」

「すごいおいしい。羽珠って料理得意なんだ」

「そんなことない!所々、スマホ頼っちゃったし!」


苦笑してスマホを見せる。


でも、俺のために作ってくれた気持ちが嬉しいから。