猫系男子は時々ライオン




膝の上に乗せつつ、頭を撫でてあげれば苦しいくらいに強く抱きつく。


その反応ひとつひとつが俺を煽るって自覚ナシ?


無自覚も可愛いけど、たまに困る。


「碧依くーん……好きだよぉ〜…」

「ありがとう」

「碧依くんはあたしのこと好き?」

「どうだろうね」

「うっ…嫌い?」

「嫌いな女の子にこんなことするわけないじゃん」

「大好きー!!」


うん、俺も。



抱きついてた羽珠が大人しくなったと思ったら、規則正しく寝息を立ててる。


寝ちゃった…?


顔を覗き見ると瞼を閉じて、幸せそうな顔でスヤスヤ……。


そのまま抱きかかえてベッドに優しく降ろしてあげると、俺のTシャツをぎゅっと掴む。


「…ん……碧依くん…」

「どうしたの?寝てて良いよ」

「一緒に寝て…一人は嫌…」

「甘えんぼ」

「碧依くんだけだもん……」


俺が隣に寝て腕枕してあげると、すぐに擦り寄って来て眠った。


寝顔見てるだけで幸せな気持ちになれる。


俺、めちゃくちゃ羽珠に惚れてるね。