猫系男子は時々ライオン




部屋に戻って俺がゲームしてる後ろで、ベッドでゴロゴロしてる羽珠。


………だからパンツ丸見えだってば。


俺の部屋にあった英字だらけの読めないのに読んでる。


「碧依くーん。この本も哲学系?」

「それは普通の小説」

「難しいよ〜!なんで、こんな英語だらけの本読めるの!?」

「一応、帰国子女だから」

「カッコイイ〜……」


羽珠にカッコイイって言われたら悪い気はしない。



しばらくして、静かになったと思ったら後ろからぎゅっと手を回してくる。


飽きてきたのかな?


「碧依くん……抱っこ〜……」

「はいはい」


向かい合わせで俺の膝に乗せて、そのままゲーム続行。


羽珠は俺の首に抱きつき、鼻歌交じりで超ご機嫌。



マジで可愛い………。



「碧依くん!暇!かまって!」

「俺ゲームしてるし、あと少しでクリアなんだけど…」

「じゃあ、我慢するもん……」


羽珠に拗ねられちゃ困る。


即ゲームの電源落とした。