猫系男子は時々ライオン




2階に上がって、碧依くんのお部屋でアイスタイム。


あたしは碧依くんの肩に寄り掛かりながら、チョコレートアイスを頬張る。


部屋にテレビあるの羨ましいー!


「碧依くんって、モノに不自由なく育ったしょ?」

「まぁ……ほしいモノはそれなりに手に入ったと思う」

「いいなぁ〜!あたしもそんなこと言ってみたい!」

「でも、その代わり小さい時からいつも一人だった。親といた記憶もないし、写真もない」


そっか……ご両親お医者さんだもんね…。


なんか悪いこと聞いちゃったかも……。


「でも今は羽珠がいるからいいや。退屈しないし」

「ありがとう。碧依くんは優しいね!」

「……別に」


あ、今照れた!!


照れた横顔も可愛い〜♪


あたし碧依くんの彼女で、とても良かったです。



アイスを食べて暇になると、さすがに眠たくなってきたかも………。


ベッドで横になるあたしに腕枕をしてくれる。


「碧依くん…」

「眠たい?電気消そっか」

「ヤダ……。まだ嫌……」


もう少しだけ、起きてたいな……。


あたしは碧依くんに擦り寄った。