ダラダラ過ごして夕方になると、寝っ転がってた碧依くんがむくっと起き上がった。


髪ボサボサ可愛い!!


咄嗟に手ぐししてあげる。


「くすぐったい…」

「我慢して!」

「ねぇ、羽珠」

「んー?なぁに?」

「今から買い物行かない?」

「晩ご飯の買い出し?行くー!!」



オレンジ色の夕陽掛かった道を、手を繋いで歩いて買い出しへ。


歩いて10分ほどの距離にあるスーパー。


今、スーパー来てるだけなのに超楽しいんだけど!!


「碧依くん何食べたーい?」

「何でも。羽珠って料理出来るの?」

「こった物は作れないけど、一般的な物なら何とか出来るよ!」

「へぇ〜。じゃあ、羽珠が作ったの食べたい」


そんな風に言われたら、あたし頑張るしかないじゃん!!


それなら一番自信のある………


「羽珠ちゃん得意料理のオムライス!」

「いいね、オムライス」

「期待しててね♪」


あたしが唯一得意な料理なの!