この寒い時期に学校では、相変わらずのテンションの高さでいる羽珠。


寒いの嫌いなくせに、テンションだけはズバ抜けて高い………。


教室で黙ってても寒いし…!


「ねぇ、碧依くん!寒くない?」

「とても寒い」

「今日は良いモノ持って来たの!じゃじゃーん♪」

「ブランケット?」

「そう!えへへ…寒いこの時期には、ぴったり!それに可愛いでしょ、これ?」


ネコのキャラクターが付いたブランケットを肩に掛けて、くるりと一回転。


それを持ってる羽珠が可愛いよ。


座ってる俺の隣に羽珠がぴったりと椅子をくっつけて座り、俺にも半分掛けてくれた。


「どう?あったかい?」

「あったかい。ありがと。でも、羽珠が風邪引いたら困るからいいや」

「ダメ!碧依くんが風邪引く方が困るよ!」


また、ふわっと掛け直してくれる。



俺的には羽珠が風邪引いたら嫌だけど、優しさが嬉しいから何も言わないどく。


「ほんとに、ラブラブカップルみたーい♪ヤバイ!大好きぃ〜!」

「…あっそ」



でもちょっと恥ずかしい。