「そいや、流音、 真弥(まや)に告られてなかったっけ?」 「あぁ、なんか よくわかんなかったから断った」 「なんてもったいないことを」 まぁ、見た目はいいんだけどな。 性格がなんとも わざとらしいんだよな。 「俺ちょっと行ってくるわ」 「る、流音?!」 この時なんで身体が動いたのか 分からない。 俺はいつの間にか走っていた。