銀髪少女の就寝時間は6時半



「…ありがと」



「何が?」



「助かった」



「怯えてるようには

見えなかったけど?」



萩野さんという子の口角が

少し上がった。



「あんた転校生?」



「…ん」



「そう。私は萩野璃紗(はぎのりさ)」



「蒼伊な…」



名前を言いかけたとき

教室の扉が開いた。