「いやー助かったなあ、なんせ風呂なんか5年ずっと入ってねえもんで」

出てきた男は元彼が着ていた白のTシャツにジャージの黒のズボン姿。
元彼は175センチだったのにぴったりね、てことはそれなりに体格は大きい。

ちょ、ちょっとまてよ?てことは…
「5年前から住んでたってこと!?」
「まあー…そゆことになるな、」
「はあ!?」
「でもお前が一人で暮らすようになってから暮らしやすくなったなー食いもん盗む隙が増えて」
「盗んでた!?!?」
「かなり盗んでたぜ?なのにココのファミリーはなくなったことにすら気づいてねえからなw」
「うそ、全然わかんなかった…」
「だろ?つーことで、気づかなかったお前が悪い」
「うぅ…」
「次からは気いつけろよな」
「ゴメンナサイ…」
「だから俺はここに住みます」
「どうぞどう…」

「じゃないわよぉ!!!!」
ガンッ
逃げようとする男を後から殴った。

まんまと話に乗せられるとこだったじゃないのお!
なんなのよ!
「いってえええよ!住人殴ってんじゃねえよ」
「いつから私はここの大家になったのよ!いいからそこ座りなさい!!」
長テーブルに座布団を敷いて座らせた。