屋根裏男子

コメディ

飴ちゃん。/著
屋根裏男子
作品番号
1096525
最終更新
2014/08/24
総文字数
727
ページ数
2ページ
ステータス
未完結
PV数
10
いいね数
0

両手にゴム手袋。右に殺虫スプレー左にゴミ袋。ねずみホイホイゴキブリホイホイ。
「準備は万端よぉ!!」
目を向けた先に、屋根裏のふた。

…毎晩毎晩カサカサコソコソとぉ、この家乗っ取ろうってんなら堂々でてこい害虫どもぉ!!!

「出て行ってもらうわよ、まってなさぁあ〜~い」

椅子を台にして、おさそるおそるふたをあける…そして!

「殺虫スプレー噴射!くらえ!!」

プシュ〜~〜~〜~
フッフッフッ一本の威力は最高よ?
…んあ?

『ゲホッゴホッオェぇ!』

おかしいありえないでしょ。
あきらかに男の声。

フタの開いた穴から屋根裏をのぞいてみた。
スプレーの煙で見えない。

「ま、まままさか住んでるとか、ないよね」

そのまさかだった。煙が消えると、
ボサボサの黒髪に真っ裸の男が現われた。

「………」
その男は無表情で私を見つめ停止している。冷や汗は大量放出。

「…っう、ぅ、」
対する私は涙目。

『ぎぃやアアアアアアアアア!!!!!!!!!』

屋根裏から誇りが落ちた。


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