「凛、好きだ。」


「尚…。」


…嬉しくないわけじゃない。



むしろその逆だ。



「……嘘つきな幼馴染を持つと大変だなーー。」


「素直じゃない幼馴染もな。」



こんな雰囲気になったことないから、かなり恥ずかしい。



「俺、凛のこと好きだから。
もう嘘、つかねぇよ。」



そういった尚に思わず微笑んだ私は、身体を浮かせて尚にキスをした。



「…うあっ」


「なんて声出してんの。」


変に呻いて照れる尚が、こんなに愛おしい。