「俺はガキの頃から凛しかみてないのに。」
そんなの嘘だ。
「…嘘つき。
尚にだってたくさん彼女いたじゃない!」
なんで私が責められないといけないんだ。
「私だってずっと尚しかみてなかったよ!
…でも絶対無理だから、他の人と付き合ったのに全然だめだし、尚のことが忘れられないから辛くて仕方がなかったのに。
あんたが私に彼女のこと言うたびに、私がアドバイスするたびに、
私がどんな思いだったかなんて知らないくせに!
なのになんでキスなんてするの?
なんでそんな風に名前を呼ぶの?
なんで私はあんたのことがこんなに好きなの?
…この無神経男!この腕を離して!」
馬鹿な自分が、一番嫌になった。


