「今日は久々に俺んちこいよ。」


私を後ろに乗せて、自転車を走らせながら言う尚に私は眉をひそめた。


「やだ、疲れたし寝たい。」


「俺の部屋で寝ろ。」


「男の前で寝るな的なこと言ってなかったっけ?」


「俺の前ではいいの!」


意味のわからない理屈と、かあさんも会いたがってる、と言われた私はまたもや折れて、私の隣の家にお邪魔することになった。