「言わなくても、だろ?」 「ずるいなあ、全く。」 そういいながらも、自然とほころぶ口元をどうにかしたいんだけど。 「横井君、私はあなたの気持ちに応えられない。 …今回みたいなことは、もうやめて。」 「…………………っ。」 もはやうざ王子横井はなにも口を挟むことはなくて、私は尚と昇降口をでた。 「…なんでいたの?学校。」 「あ?…えーと、用事?」 「ふぅん、妙にタイミングよかったね。 助かったけどさ。」 ちょっとおかしい尚を変には思ったけど、私は黙って肩を竦めたのだった。