「からかわれるの面倒臭いし、別々に帰ろうよ。」 「やだね。俺が折れると思う。」 「あんたねぇ。」 「ってか、ちゃんと尚って呼べよ。 俺はあんたじゃない。」 不満げな尚にグッと言葉に詰まると、しってか知らずか、尚は心地よいスピードで走り出した。