幼馴染のバカな嘘。




「からかわれるの面倒臭いし、別々に帰ろうよ。」



「やだね。俺が折れると思う。」



「あんたねぇ。」



「ってか、ちゃんと尚って呼べよ。
俺はあんたじゃない。」



不満げな尚にグッと言葉に詰まると、しってか知らずか、尚は心地よいスピードで走り出した。