全て自分の問題なのだが、それを説明するときっとまためんどくさい女になってしまいそうで、口が鈍る。
けれど、そうやってもごもごとごまかそうとしても、今日の彰良は許してはくれない。
「悪い菜穂、俺今日ちょっとめんどくさいかも」
そう前置いた彰良は、自分が持っていたカップをテーブルに置き、菜穂が持っていたカップも取り上げてテーブルに置くと、逃げ場のないようにソファーを背にして両脇に手をついた。
「久しぶりに休みが被って、時間を気にしないでゆっくり一緒にいられるのに、付き合って“くれてる”なんて驚きの発言されて、理由聞いても何も言わない。そんな状態でさ、俺はどうしたらいいんだ?」
「いや、だから……理由もなにも、彰良は関係なくて、これはあたしの問だ……」
最後まで言葉を紡げなかったのは、怒った顔をした彰良に問答無用で唇を塞がれたからで、逃げようと体をよじっても距離を詰めた彰良の体で押さえ込まれて、抵抗もままならなくなった。



